医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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低血糖症と副腎疲労


僕が予防歯科で「砂糖が虫歯の原因だから、砂糖を一切摂るな」と
指導するのは極端だ、という指摘があります。
単にむし歯を予防するだけなら、砂糖の摂取量を控えたり、摂るタ
イミングを調整することで十分ではないか。
砂糖は嗜好品であり、甘い物が好きな人に一切の甘いものを摂るな
というのはいかがなものか、なんてよく言われます。
そういう人にはこう言います。
「あなたは砂糖の本当の恐ろしさを分かっていない」と。

糖質(特に砂糖や異性化糖など)の過剰摂取は血糖値の急上昇を招
き、血糖値調節異常、すなわち低血糖症を引き起こす事は以前述べ
ました。
低血糖症になるとインスリンの過剰分泌が起き、続いて血糖値上昇
ホルモンである、グルカゴン、アドレナリン、糖質コルチコイド、
チロキシン、成長ホルモンなどが分泌されます。
この内アドレナリンについては以前書きましたから、そちらの方を
参照してください。
今回は糖質コルチコイドの過剰分泌が体に及ぼす影響について書き
ます。

糖質コルチコイドとは、副腎から分泌されるホルモンであり、コル
チゾールなど、いわゆる”ステロイドホルモン”と呼ばれるホルモ
ンです。
この糖質コルチコイドは主に免疫機能の調整や、ストレスに対する
対応時に分泌されます。
人間の生存に必須のホルモンなのですが、糖質コルチコイドの過剰
分泌が続くと、副腎は疲労してしまって糖質コルチコイドを十分に
分泌できなくなってしまいます。
これを、副腎疲労といいます。

副腎疲労がかかわる病気をあげていくと、喘息、慢性的な感染症、
枯草熱、皮疹、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
、リウマチ性関節炎、免疫障害、不眠症、頭痛、疲労、失神、女性
生殖器障害、肥満、心悸亢進、浮腫、学習障害など多岐にわたりま
す。
また軽度から重度の鬱にも関わっていて、その関わりは婦人科系疾
患、無月経、産後のうつ病、月経前症候群、無排卵、更年期うつ病
にまでも及びます。
その他、子供の障害であるADHD(注意欠陥多動性障害)や自己
免疫疾患、喘息にも関わっています。

どうです、副腎が疲労するってとんでもない事でしょう?

副腎は主に朝起きた時が最も活発に活動し、夕方にはほとんど活動
しなくなるという性質を持っています。
なので副腎疲労になると、朝起きるのがとってもつらい、朝動けな
いという症状が現れます。
この症状に、抗うつ剤が無効なことはお分かりですね?

糖質の過剰摂取と低血糖症が、万病のもとであり非常に怖い病態で
あるという事がお分かりいただけたでしょうか?
だからこそ、予防歯科において、「砂糖を一切摂るな」と指導する
ことが何より重要なのです。


投稿日:2013年4月11日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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