医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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食の歴史


人類の食生活が激変したのが今から約1万1千年前に起こった農耕革命です。それまで人類は狩猟・採集・漁労で生活をしていました。狩猟採集時代は動物性食品中心、タンパク質・脂質中心の食生活でした。それが農耕が開始されると植物性食品中心、糖質中心の食生活に変わっていったのです。

食料生産によって作られる作物は、糖質の多い穀物や根菜類が中心でした。これらを栽培化することによって、単位面積当たりの食料生産量が狩猟採集時代の50~100倍に増加し、それに伴って人口も増加しました。

人口の増加は社会を形成し、分業化は階層化を生み出しました。食料生産によって得られた余剰生産物は、社会の支配層のために消費され、ゆえに社会の大多数の被支配層である農民は、常に飢餓と貧困にさらされ続けてきました。

18世紀にイギリスから始まった産業革命は、より社会の分業化を進め、農村から都市への人口流入を生み出しました。しかし、少数の支配層と大多数の被支配層という構図は全く変わらず、大多数の被支配層の生活状態もまた、大きな変化はありませんでした。

現在我々が暮らすこの世界は、農業生産を食料基盤の中心に据えた、農耕社会の元に成り立っています。ですから基本的には、農耕革命以後の世界と大きくは変わりません。しかし人類の科学技術の発達は目覚ましく、高度な文明社会が作られました。そして農耕革命以降、かつてない時代がここ50年ほどの間に起こったのです。それがいわゆる「飽食の時代」と言われるものです。

農耕革命以降の人類史の中で、食に対してこれだけ自由な選択肢がある時代はかつてありませんでした。菜食主義や玄米菜食、マクロビオティックが提唱された時代は食料選択の自由がほとんどない時代でした。だからこそ、あのプライス博士の著書ですら、予防歯科のための理想的な食生活については、はっきりと断言することができなかったのです。

ですから皆さんも食について考える時には、何を食べるかの前に、何を食べるかの選択肢を与えられていることがいかに恵まれているのか、まずは知ってもらいたいのです。


投稿日:2014年7月23日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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