玄米について
予防歯科を実践するために、むし歯の本当の原因と正しい予防法を求めていると、むし歯の原因は砂糖であるという所に行き着きました。砂糖がむし歯の原因ならば、砂糖は少なくともお口の健康にとっては害であるものです。砂糖について調べていくうちに、砂糖は口の中にとって害であるばかりでなく、全身的にも精神的にも害でしかない毒物であり、麻薬であるという事に気が付きました。
お口の中に害をなすものは、全身にとっても精神にとっても害である。これは人体は全て一つであり、つながっていると考えれば、むしろ当然であるといえます。ここから予防歯科は全身の健康や精神の健康とも関連していて、健康医学なのだという認識へと至ったのです。
むし歯と食べ物との関係について、さらに詳しく調べていくうちに、むし歯を作る食べ物は砂糖だけではないという事に気が付きました。考古学的調査によれば、う蝕罹患率は縄文人(後期B.
C.500年)58.2%、鎌倉時代人62.8%、室町時代人28.6%、江戸時代人62.5%、現代人の85.5%と、日本では稲作開始以降、かなりの頻度でむし歯がみられました。砂糖は平安時代に日本に伝わったとされますが、本格的に日本に入ってきたのはポルトガル人との貿易によってからでした。砂糖が国産で作られるようになったのは江戸時代、吉宗の頃からと言われています。しかしそれ以前からう蝕罹患率は高かったところを見ると、むし歯の原因を砂糖だけに限定するのはいささか無理があります。
一方で稲作開始前の縄文時代初期の遺跡調査や、農耕を行っていなかったアイヌの人たちにむし歯はみられず、これは世界の狩猟採集で生活している先住民族の知見と一致します。世界の民族とむし歯の関係を調べると、そこには糖質摂取とむし歯の罹患率に有意な相関性が認められます。これにより、米もまたむし歯の原因となっているという事が理解できます。
白米が一般的に食べられるようになったのは江戸時代の元禄以降といわれていますから、それ以前の日本人が玄米を食べていて、有意に高い齲蝕罹患率であったことを考慮すると、玄米もまたむし歯の原因となっていたことが分かります。玄米がむし歯を作る=口の中を腐らせる食べ物であるのなら、なぜ玄米が健康食となるのでしょう?
疑問に思ったら、徹底的に調べるのが僕の信条です。そして今まで調べてきた結果、玄米はむし歯の原因となる食べ物であり、口の中を腐らせる食べ物であるという事。玄米はまた、歯周病の原因にもなっていて、不正咬合の原因となる妊婦の栄養欠乏に間接的に影響しているという事。玄米はまた、お口の中だけでなく、全身や精神の健康をもまた蝕む食べ物であるという事。玄米が健康に積極的に貢献するという客観的事実は歴史学や人類学、考古学上全く確認されないこと。
このことから玄米は人間にとって全く必要でないばかりか、むしろ害にしかならない食べ物であり、その毒性は砂糖に比べればマシであるにすぎないという事が導き出されます。信じる、信じないは皆さん次第ですが、疑問に思ったら頭ごなしに否定するのではなく、自分でちゃんと調べてみてはいかがでしょうか?
投稿日:2014年8月9日 カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ