医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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糖質と食欲


太っている人は食べ過ぎるから太っている、というのは間違いです。そもそも人はなぜ食べ過ぎてしまうのか、そこから理解しなければなりません。

食べ過ぎるというのは、満腹になってもなお、さらに食べてしまう事を指すのだとすれば、満腹にならないからたくさん食べることは、食べ過ぎにはなりません。体にとって必要以上の食べ物を食べてしまうのなら、身体にとって必要な量の上限を、どうやって見極めるというのでしょうか?

人間の食欲というのは、胃壁の拡張と血糖値の二つによってコントロールされています。血糖値の変化を感知する部分は脳の視床下部にあります。視床下部の摂食中枢及び満腹中枢が血糖値の変化を感じて空腹を感じたり、満腹を感じたりします。

食べ物に含まれる三大栄養素のうち、血糖値を大きく変化させるのは糖質(炭水化物)だけです。タンパク質は血糖値をちょっとだけ上昇させ、脂質は血糖値を変化させません。

糖質は体にとって当面必要となる量以上を摂取すると、余った分は貯蔵されます。これは基本的に全身の脂肪細胞がインスリンを介してブドウ糖から中性脂肪を合成することで貯蔵します。これが肥満のメカニズムです。

タンパク質は必要以上に摂取した分は貯蔵されるのですが、これは基本的に全身の骨格筋に貯蔵されます。逆にタンパク質摂取が不足すれば、骨格筋に貯蔵されているタンパク質が使われます。

タンパク質は貯蔵しすぎると筋肉量が増え、筋肉は基礎代謝でエネルギーを無駄に消費してしまいますから、タンパク質はあまり貯蔵することができません。この性質と連動して、タンパク質は人間の活動性を高める働きがあります。

脂質は基本的に貯蔵することができず、余分な分は排泄されてしまいます。一方で脂質は腸管からの吸収が非常にゆっくりで長時間かけて吸収されるため、一般的には持続的なエネルギー供給源となります。脂質を多く摂ると、腹持ちが良いというのはこのためです。また吸収されなかった脂質は便を柔らかくしてくれる働きも持ち、便秘解消にも役立ってくれます。

人間はその長い歴史の中で、常に飢餓に対する恐れがありました。体内にエネルギー源を溜めこんで、飢餓に対して対応するために、糖質を食べたときは食欲のリミッターを外してたくさん取り込もうとするようにできています。糖質制限や原始人食、先住民食などを実践されている人は、食欲が安定してきて食べる量が減り、食事の回数や間食もまた、減ってくる人が多いです。僕も実は、前は一日4食でしたが、今では一日3食が基本で間食もほとんどしなくなり、前の日の晩にお肉をたくさん食べたりしたときは、次の日の朝食欲が無くなって朝食を抜くこともしばしばあります。

食べ過ぎるから太るんだというのは、糖質が食欲のリミッターを外すことで食べすぎるようになるのです。試しにお肉やお魚、魚介類をご飯などの糖質無しで食べてみてください。そんなに食べられないでしょ?胃下垂の人なら頑張れば食べられるかもしれませんが、糖質抜きの食生活を続けることで、胃下垂も治って食べられなくなります。

飽食の現代、そんなにエネルギーを貯蔵しなくても良いのですから、糖質まみれの食生活がいかに人間を病気にするかを、多くの人に理解してもらいたいと願います。


投稿日:2014年11月17日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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