医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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噛むこと


お口(口腔)は消化器官の入り口であり、栄養吸収の始まりの部分です。歯は食べ物を噛み砕き、磨り潰すためにあります。そしてまた、唾液と食べ物が混ざり合って消化が始まります。

人間は今まで食べたものから出来ています。食べ物によって健康にもなれば、病気にもなります。しかし大切なことは、食べたものが必ず吸収されるとは限らない、ということです。

食べ物を良く噛むことには栄養吸収にとって大きな意味があります。栄養素が十分に食べ物に含まれていたとしても、良く噛んで食べるのと、流動食にして胃に流し込むのとでは、栄養吸収に大きな差が出ます。食べ物から栄養素を効率よく吸収するために、噛むということはとても大切な事なのです。

ミキサーなどで野菜をスムージーにして流し込むと、唾液とよく混ざり合いません。噛む刺激が胃液の分泌を促進するのですが、噛まずに飲み込むと、胃液の分泌も不十分となり、その後の消化吸収が上手くいかなくなります。なのに健康のために毎朝自家製スムージーを飲んでいるなんて人がいますが、バカ丸出しにも程がありますね。

一口につき30回噛みなさい、と提唱しているお医者様もいます。これ自体、悪い事ではないのですが、大きなことを見落としています。それは、人によって咀嚼効率(効率良く噛めるかどうか)が大きく違うということ。歯並び、咬み合わせに問題無い人であれば、20回も噛めばもはや原形を留めないほどに細かく噛み砕けるのですが、咬み合わせの悪い人では30回噛もうが40回噛もうが、全然細かくなっていないという人もいます。

健康になるためには毎日の食事を良いものにすること、だけでは不十分であり、食べ物を良く噛んで食べることが重要です。ですから歯並び・咬み合わせが悪かったり、むし歯や歯周病で歯を失ってしまったりした人では、咬み合わせを回復させ、良く噛める状態を作り上げる必要があります。

歯医者という仕事は人間の健康管理の根本にかかわる仕事であり、食べ物を良く噛めるようにするために、むし歯、歯周病、不正咬合の治療に長けているのみならず、人間本来の食性に基づいた、適切な食事指導を行うことができなくてはなりません。これが出来て初めて“歯医者”となれるのであり、単にむし歯の処置しかできないのなら、それは“歯大工”に過ぎないのです。


投稿日:2015年3月25日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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