医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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糖質制限


糖質制限といえば、オーソモレキュラー療法で指導される糖質制限がありますが、糖質制限にはもう一つの考え方があります。この考え方は、京都高雄病院理事長の江部康二先生が提唱している食事法であり、元々は糖尿病の治療のための食事法です。

糖尿病とは、血糖値が高くなりすぎるために、様々な合併症を起こす疾患です。従来の糖尿病治療では、血糖値を降下させる薬剤やインスリンを用いたり、食事指導としてはカロリー制限食を指導したりしています。

しかし、糖尿病は血糖値が高くなる病気であり、血糖値は食事で糖質を摂取することで上昇しますから、糖質を摂取しなければ血糖値は上がらないということになります。血糖値が上がらなければ薬やインスリンで血糖値をコントロールする必要も無くなりますから、血糖値を上げない食事法として考案されたのが、糖質制限というわけです。

江部先生の言うには、糖質の吸収のしやすさというのは問題にはならなくて、血糖値の上昇は単純に糖質の総摂取量に比例するのだそうです。ですからGI(グリセミック・インデックス)値の低い食べ物を選ぶとか、白米よりは玄米の方が食物繊維が多いから糖質の吸収が緩やかだとかいうのは、全く無意味であるそうです。血糖値を上げないためにはただ一点、摂取する糖質の総量を極力少なくすること、それに尽きるのであり、ゆえに糖質制限となるのだそうです。

食事から糖質を摂取しなければ、逆に血糖値が下がりすぎてしまうのでは?と心配される人もいるでしょう。しかし、人体は体内でブドウ糖を作り出す、「糖新生」という働きを持っているため、糖質以外の栄養をきちんと摂取している限り、低血糖状態にはなりません。

この食事法を指導している江部先生自身、糖尿病患者であり、薬を一切使わずに食事のみで良好な状態を維持しています。ちなみに、僕も普段の食生活は糖質制限となっていますが、心身に不調は全くありませんし、僕の場合潰瘍性大腸炎も完治してしまいました。

ちなみに日本の糖尿病患者数は720万人、糖尿病が強く疑われる人は950万人、糖尿病予備軍が1100万人と、合わせて2770万人の人が血糖値に問題を抱えています(平成25年調査)。日本の人口が1億2700万人で、成人人口が1億120万人ですから、日本人の約5人に一人、成人の4人に一人が糖尿病ないしその予備軍ということになります。これは相当な数ですね。

これだけの患者が存在するということは、それだけ大きな利権もまた、存在するということ。糖質制限は先住民族の伝統食や、農耕開始以前の原始時代の食生活と栄養学的にはほぼ同じ特徴の食事法でありますから、健康効果は証明済みです。僕的には、ここまで良く分かっているのに、なぜみんなこれを理解し、実践しないのか、残念でなりません


投稿日:2015年8月24日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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