歯科治療の目標
ウチではむし歯の治療や歯周病の治療をはじめ、矯正治療、インプラント治療、義歯の作成、歯のホワイトニングなどなど、あらゆる歯科治療を行っています。しかし治療は単なる手段に過ぎません。歯科治療はある目標に沿って行われるべきであると考えています。
ウチの歯科治療の目的は、健康を維持し、人間本来の生き方をしていく上で、その人その人でもっともあるべき口腔内を作り上げ、それを維持するというものです。ですからむし歯があればそれを削って詰めたり被せたりすればOKとは考えていません。また、どんな状態の歯でも可能な限り抜かずに持たせることが良いことだとも、思っていません。
人間が生きていく上で口腔の果たす役割とは何か、どのような口腔内が人間にとって最も理想的であるかといえば、やはり口腔は消化器官の入り口ですから、食べ物をしっかりと消化・吸収し、人間の生存や健康維持に必要な栄養素を十分に取り入れることができるようにすることでしょう。
そして食べることは生きることであり、食べ物をしっかりと良く噛み、味わって食べることは栄養素をしっかりと吸収するのに必要であるのみならず、美味しい物を美味しく味わう上でも非常に重要です。食べることはまた、人生の喜びでもあるのです。ですから、単に体に良いからというだけで、美味しくも食べたくも無いものを、無理やり口の中に突っ込んでのどの奥に流し込む、というのはあまりにも悲しすぎます。
人間本来の健康を維持していく上で、どう食べるかということはもちろん重要ですが、何を食べるかということもまた、非常に重要です。ですから当クリニックでは予防歯科として、人間本来の生き方と食、すなわち「先住民食」を指導しているのです。
美味しい物を美味しく味わって、しっかりと良く噛んで食べることができるようにするために、歯科治療というものは存在しています。ですから歯科治療をむし歯の治療、根の治療、歯周病治療、矯正治療、インプラント治療などに細分化すること自体、非常にナンセンスであり、木を見て森を見ずの治療となってしまいます。
ですから当クリニックでは全ての歯科治療を、それを必要とする患者に提供しているのです。歯科治療と予防歯科はセットであり、分離不可能であると同様、歯科の各治療分野も分離不可能であり、セットでなければならない。そして、トータルで人間の健康に寄与していく事が、当クリニックの使命と考えています。
投稿日:2015年10月5日 カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ