医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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睡眠時無呼吸症候群


睡眠時無呼吸症候群という病気は最近よく耳にするようになりました。日本人のおよそ2%が潜在的な患者数だそうです。代表的な治療法はCPAP療法といって、空気を送り込む装置を鼻に付け、チューブから空気を送り込むんだそうです。CPAP療法の適応患者数は64万人、CPAP療法を行っている患者数は15万人もいるそうです。ちなみにアメリカでは5%の人が睡眠時無呼吸症候群なんだとか。さすが肥満大国だけのことはありますね。

睡眠時無呼吸症候群は、なぜ起こるのでしょうか。それは、睡眠時に舌根沈下が起こり、気道が塞がれてしまうからです。では、なぜ舌根沈下が起こるのでしょう。

人間は起床時でも睡眠時でも、24時間呼吸をし続けています。特に意識をしなくても呼吸をし続けることができるのは、人間の脳の延髄にある「呼吸中枢」が自律的にコントロールしているからです。

人間は食べ物や飲み物を飲み込むときに、気道に入り込まないように舌根が気道を塞ぎます。しかし、それは通常飲み込むときだけに起こり、それ以外の時は気道は開いたままとなっています。寝ている時にも呼吸中枢によって舌根部の筋肉は持ち上げられるように働き、気道を塞がないようにコントロールされています。

睡眠時に舌根沈下が起こるというのは、この呼吸中枢がうまく働かなくなっているために、舌根を持ち上げる筋肉が弛緩して、舌根沈下が起こってしまうのです。では、なぜ呼吸中枢がうまく働けなくなってしまうのでしょうか。

脳はその活動のほとんどを、血液中のブドウ糖から賄っています。脳は体重のおよそ2%の重量しかありませんが、活動のためのエネルギーの約20%を消費する、非常に大食いの器官です。そのために血液中の血糖値は常にある程度のレベルを保つようになっています。

ところが低血糖症になると、血糖値が低下しすぎてしまいます。血糖値が低下すると、他のどの臓器よりも脳は大きな影響を受けます。エネルギー不足によって呼吸中枢がうまく働けなくなることが、睡眠時無呼吸症候群の原因です。ですから睡眠時無呼吸症候群とは、低血糖症の一つの病態に過ぎないのです。

ちなみにいびきとは、不完全な舌根沈下によって、気道が狭くなっていることで起こります。お酒を飲むといびきが起こりやすいのは、アルコールを分解するために肝臓が使われてしまうからです。血糖値コントロールのための糖新生は肝臓で行われますので、アルコール代謝を肝臓が優先させる分、糖新生が十分に起こらなくなって、低血糖になることが原因です。

睡眠時無呼吸症候群の原因が低血糖症だということが分かれば、解決法はただ一つ、糖質を摂らないこと、特に砂糖は一切摂らないこと、これに尽きます。砂糖を止めるだけでCPAP装置のような邪魔くさい物を使わなくて済むんですから、何でみんな、砂糖を止めないんですかね?


投稿日:2015年12月1日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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