医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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クワシオルコル

19世紀までには特定の栄養素の不足によって起こる疾患である、壊血病、クル病、脚気、夜盲症、ペラグラなどが知られていましたが、原因がビタミンの欠乏であると確証されるのは、20世紀に入ってからです。特に19世紀にパスツールやコッホによって病原菌が発見されてからは、西洋医学(特にドイツ医学)では、病原細菌説(病気は病原菌によって引き起こされる)が根強く、これが栄養学の発展を妨げたと考えられています。

20世紀に入り、次々とビタミンが発見され始めた頃、新たな欠乏症が一人の女性医師によって報告されました。1933年にイギリス人医師であるシスリー・ウィリアムスは、西アフリカのゴールドコースト(現在のガーナ)で、生後6か月から4歳までの子どもにみられる特有の病気を報告しました。

この病気は手と足の浮腫、消耗、下痢、痛み(特に粘膜)、一般的な体の刺激性を伴い、皮膚は「不揃い石による舗装」になり皮がむけ赤肌が残りました。死体解剖では脂肪肝が特徴的に認められました。もし間に合えばコンデンスミルクとタラ肝油で治癒しましたが、未治療の場合は非常に死亡率が高く、90%にも上ると報告されました。

この病気はアフリカの貧しい家庭にみられ、子どものいる家庭で新たに子が生まれると、上の子どもが良く罹ることが知られていました。現地では「次の赤ん坊が生まれたときに年長の子どもが罹る病気」という意味で、「クワシオルコル」と呼ばれていました。

ところが当時イギリスの栄養学の権威であったスタナス博士は、「これは小児ペラグラである」とし、ウィリアムスの報告を否定しました。しかしその後の研究でペラグラとクワシオルコルの症状は別であること、クワシオルコルの患者にニコチン酸(ナイアシン)を投与しても反応しないことが分かり、クワシオルコルが認知されました。

クワシオルコルはタンパク質の欠乏によって起こる病気であり、一般的には飢餓病と認知されています。慢性的な食料不足によって起こる飢餓病であるマラスムスと違い、クワシオルコルではタンパク質は欠乏していても、糖質は供給されているので、体重低下は起こりにくいとされています。

クワシオルコルの初期症状として特徴的なのは、血液中のアルブミン濃度が低下し(マラスムスでは一般的に低下しない)、浸透圧が上昇して浮腫が起こること、とくに腹水が貯留することによる腹部の膨張です。アフリカの飢餓の子どもたちがおなかポッコリしているアレです。

さらにアフリカの調査において、農耕民族で糖質摂取中心の食生活であるキクーユ族と、遊牧民族で植物性食品を一切摂らず、牛のミルクや乳製品、子牛の血液だけを摂取しているマサイ族を比較し、キクーユ族にクワシオルコルが多く認められるのに対し、マサイ族は栄養欠乏の一切の兆候が認められなかったことから、動物性食品摂取の重要性が知られるようになりました。

クワシオルコルは現在でもアフリカや東南アジアの熱帯地方における深刻な問題の一つであり、動物性食品確保が火急の課題となっています。

投稿日:2016年2月16日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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