医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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脂溶性の薬物


人間が食べた食物は消化・分解され、小腸で吸収されます。糖質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどは小腸の粘膜から吸収された後、門脈を通って肝臓に行きます。しかし脂質だけは、その大部分が直接リンパ管に入り、そのまま全身へと運ばれていきます。

西洋医薬のほとんどが脂溶性なのは、この脂質の吸収のメカニズムを利用するからです。水溶性だと門脈から肝臓へと運ばれ、そこで代謝を受けてしまいます。基本的に薬物は毒物ですから、肝臓で無毒化されてしまうと薬効が発揮されなくなってしまいます。

脂溶性の薬物はまた、脳の血液脳関門も通りやすく、脳に作用する薬物はもっぱら脂溶性となります。脂溶性薬物は最終的には肝臓で代謝されますが、一部は体内の脂肪組織に入り込み、ずっと残り続けます。

向精神薬の解毒が難しいのは、脂肪細胞内に取り込まれたり、脳の髄鞘(神経細胞を保護する脂質の層)に取り込まれたりするからです。脂質代謝を活発化させ、古い脂質を新しいものと置き換えることで、解毒を行うことが可能です。この際に重要なのが、脂肪細胞からの脂肪酸の放出を抑えるインスリンを分泌させないようにすることと、良質の脂質をしっかりと摂ることです。

またこれは、人間のみならず動物でも当てはまります。家畜動物に与えられた薬物は、その脂肪部分に高度に蓄積していきます。ですから家畜動物を食べる時には、飼育環境に気をつけなければいけません。これは乳製品も同様です。

脂質は人間の健康を維持する上で非常に重要な栄養素です。普段の食事の40~50%が脂質となるよう、積極的にとりたいものです。しかしながら、脂溶性薬物の蓄積も考えるべきで、脂質摂取においてはその質がとても重要なのです。


投稿日:2016年9月27日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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