医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

予防歯科 一般歯科 矯正歯科
小児歯科 インプラント

当医院は自由診療・自費診療専門の歯科医院です

〒263-0043 千葉県千葉市稲毛区小仲台7−2−1マルエツ稲毛店2F

【受付時間】10:00~12:30/14:30~19:30 ※土曜は10:00~12:30/14:30~17:30 木・日・祝祭日休診

受付時間外は基本的にはお電話はつながりません。

お問い合わせ・ご相談はこちら

043-255-8341

お問い合わせフォーム

フッ素の効果


フッ素はむし歯を予防すると、歯医者は判を押したようにそう言いますが、果たして本当でしょうか?フッ素のむし歯予防効果を調べた研究は確かにたくさんあります。しかしその大半は疫学研究であり、信頼度の低い研究です。そして、信頼度の高い二重盲検法のような研究は、フッ素においては行われていません。

医療研究において、最も信頼性の高い研究方法は、二重盲検法です。これは、偽薬と本物の薬を、患者、医者(管理者)ともに分からないようにして使用し、その結果を検討する研究方法です。そしてフッ素のむし歯予防効果においては、二重盲検法による研究は行われていません。

次に信頼性の高い研究は、ランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)です。これは治療群と対照群を設定し、盲検化を行ったうえでその治療効果を検討するものです。この実験単独では信頼度は高くないため、通常は複数の施設で行われたRCTを、メタアナリシスという手法で解析します。しかしこれも、フッ素においてはメタアナリシスを行うのに十分な、質の高いRCTが存在しないため、フッ素の効果の検討はされていません。

フッ素のむし歯予防効果における研究は、ほとんどが前向きコホートや後ろ向きコホートのような、疫学研究です。しかし疫学研究ではバイアスがかかりやすく、かつ他の要因が影響しやすくなってしまいます。例えば水道水フッ素化を行った地域でむし歯の罹患率が低くなったのは、フッ素の影響なのか、それとも水道水フッ素化を望む地域住民の口腔衛生管理意識が高いからなのか、判別できません。

また、疫学研究は二つの事柄の相関関係は表せますが、因果関係は表せません。例えばトランス脂肪酸を多く摂るグループに肥満や心疾患、糖尿病が多いというコホート研究があったとしても、そもそもトランス脂肪酸はファーストフードや菓子パンなどに多く含まれます。そしてファーストフードや菓子パンを多く食べる人たちは、そもそも貧困層に多いです。ですから肥満、心疾患、糖尿病はトランス脂肪酸の影響なのか、貧困から来るものなのか、区別することはできません。

コホート研究のような疫学研究を集め、その内容を評価することをレビューといいますが、フッ素のレビューによれば、フッ素にはむし歯の予防効果があるようです。しかし疫学研究の質の低さから考えると、信頼性の高い情報とはいえないでしょう。

フッ素のむし歯予防効果ははっきりしないと考えて良いでしょうが、一つだけはっきりしていることがあります。それは、フッ素が人体にとって猛毒であるということ。たとえ微量でも人体に蓄積し、長期にわたって様々な毒性や疾患を作り出すことが分かっているのですから、そんな危険な物をむし歯の予防に用いるべきではありません。

そもそもむし歯の予防はフッ素を用いずとも、実行可能で確実な方法が存在するのですから、本質的な予防法を行っていただきたい、フッ素という毒物を世の中から排除していただきたいと、切に願います。


投稿日:2016年11月14日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

お電話・お問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ対応時間 10:00~19:30(土曜日は17:30まで)

お問い合わせ・ご相談はこちら

043-255-8341

お問い合わせフォーム

ページトップへ