医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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乳製品の摂取について②


ならば、ラクターゼ分泌能を持つ人なら、牛乳やヨーグルトを摂取しても良いのでしょうか?いえ、そうとは限りません。確かに乳糖を分解できる人は下痢をしたり腸内環境を悪くすることは無いでしょう。しかし問題は、乳糖が分解され、吸収された後にもあるのです。

乳糖はブドウ糖とガラクトースに分解されてから、生体内に吸収されます。ブドウ糖は多くの糖質の基本構成成分であり、人体には代謝系が整備されています。しかしガラクトースはそうではありません。

ガラクトースは基本的に解糖系で代謝され、エネルギーとすることができません。しかも、ガラクトースは果糖同様、ブドウ糖の10倍も糖化能力の高い糖です。全身の細胞を糖化することで、様々な疾患を引き起こす原因となります。このため、ガラクトースは小腸で吸収後、肝臓でブドウ糖に変換されます。しかし、牛乳やヨーグルトに含まれる乳糖は多量なので、肝臓で処理しきれないガラクトースが全身に回る危険性があります。

実際、ガラクトースは白内障の原因物質としても知られており、老人が骨粗鬆症対策として飲んだ牛乳によって白内障が多発することが知られています。乳糖を分解できる体質だからといって、牛乳やヨーグルトを積極的に摂取することにはリスクが伴うのです。

ちなみに自然界には乳糖以外にもガラクトースは存在します。また、人間にとってはガラクトースはプロテオグリカンやガングリオシドの構成成分としても必要です。特に出産後間もない赤ちゃんは、急速に成長していきます。この時期には多量のガラクトースを必要としますから、母乳に含まれる乳糖由来のガラクトースは問題を起こしません。

しかし、成長がある程度落ち着くと、ガラクトースの生体需要は非常に低下します。人間以外の哺乳類はこうなるともう母乳を摂らなくなるので問題ないのですが、人間は成長が落ち着いた後でも乳糖を摂り続ける場合があり、この場合に過剰に摂取されるガラクトースが問題となるのです。

またまた長くなったので、続きは次回で。


投稿日:2017年5月12日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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