僕は普段から予防歯科実践法として、先住民食を提唱し、普及に努めています。先住民食
は僕も3年以上実践している食事法ですから、誰でも実行可能で効果的な食事法であると
自負しています。
それでも、万人にとって最善の、唯一の食事法であるとまで言うつもりはありません。そこまでいうと、宗教っぽくなっちゃいますからね。皆さんには皆さんなりに自分にあった食事法を見つけていただけたらと思います。
食事を見直そうと考える人は、すでに身体的や精神的に不調をきたしていたり、あるいは何らかの疾患を抱えているのかもしれません。その不調を改善したい、疾患を治したいと考えて様々な食事法を試みる前に、よく考えていただきたい事があります。
それは、「今までの食生活の何に問題があったのか?」ということです。その不調や疾患の原因を探り、極力その原因を取り除きさえすれば、大抵の健康は回復できます。原因を取り除くことこそが、最も容易でかつ効果的な食生活改善法となるのです。
食に関する話題はテレビでもネットでも、尽きることがありません。しかし、肉食が良いか菜食が良いかなんて、実はそれほど大きな問題ではありません。問題はもっと単純なところにあります。
多くの人は砂糖の摂り過ぎが原因で、体調不良や様々な疾患を招いています。砂糖を止めただけで多くの疾患の改善や完治が得られることを、僕も臨床を通じて見てきました。僕自身、砂糖を止めたことによって著しい健康改善を実感しています。逆に砂糖を止めずにいかなる食養法を試みても、大抵は上手くいきません。
問題の原因というのは、意外とシンプルなものです。そして原因を除去するというのは、全く異なった新たな食習慣を実践するよりも、はるかに容易です。要は、本人のやる気だけ。物事の本質から目を背けないようにしましょう。