医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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動物を殺して肉を喰うのはかわいそうか?⑥

思った以上に長くなりましたが、皆さんはついて来れているでしょうか?前回までで狩猟民族は共同体の成員全体の健康や安全を考えて生活していると書きました。では農耕民族ではどうでしょうか。

その前に、農耕民族の社会の特徴を説明します。食料生産の多くを農耕に依存する社会においては、階層化や身分の差別化が存在します。農耕は主に成人男子が担当し、その家族もまた手伝います。しかし農耕を行うのは被支配階級であり、支配階級では決してありません。被支配階級は生産した農作物の一部~ほとんど全部を支配階級に差し出します。このため食料をはじめとした社会的富の大部分は支配階級に集中します。

支配階級は集めた食料や富を社会に全て還元することは無く、再分配の不平等が、そのまま社会階層の生活水準の差となります。支配層と非支配層とでは健康状態や平均寿命に差が認められるのが一般的です。

アイヌ社会のような狩猟民族の農耕とは、この点で決定的に違います。アイヌの農耕は女子どもの他にウタレと呼ばれる奴隷も行っていましたが、ウタレは妻帯などは認められず、また狩猟にも参加できません。その代わりにウタレもまた共同体の一員として、他の成員と同様の食や住居が与えられます。健康状態もウタレだからといって他の成員に劣ることはありません。

一方の農耕社会においては、支配層と被支配層とでは生活や健康状態、平均寿命に大きな差が存在します。支配層は狩猟民族に近い健康状態や平均寿命なのに対し、被支配層は栄養状態が悪く、病気がちであり、長生きできません。そしてまた、農耕社会に特徴的なのは、支配層に比べ圧倒的に被支配層の人口の方が多いということ。大多数の人間が貧困にあえいでいるのに、一部の特権階級の人間だけが自由で豊かな生活を謳歌しているという構図です。

圧倒的な多数派の方が社会的地位が高いのなら話は分かるのですが、農耕社会においてはその逆となっています。いや、むしろ農耕社会というのは、一部の少数者が多数派を支配するという構図でしか存在しえないのです。

でも、なぜ多数派の被支配層は、少数派の支配層に従順に従うのでしょうか?どうして農耕社会は成立し得るのでしょうか?これは大いなる謎であり、興味深いところです。いずれにしても、農耕社会には支配層と被支配層の間に歴然とした差があるのが基本であり、この二つの階層は全く別世界のように感じます。このため、農耕社会に住む人たちを「農耕民族」と呼ぶのには、非常に違和感があります。

いずれにしても、農耕社会の成立の条件として、少数の支配層が大多数の被支配層を支配するという構図が必要条件なのですから、社会の平等性や公平性が失われることもまた、農耕社会の特徴でもあるのです。

最初の命題からどんどんと離れていくように思えるかもしれませんが、根本的な仕組みを知らなければ、最初の命題の本質もまた理解できませんから、もう少しおつきあい願いたいと思います。

というわけで、次回は、農耕社会における支配の仕組みについて書きます。

投稿日:2017年10月30日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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