医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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歯医者における立地選定


保険医療機関は9割立地で決まります。僕的には10割とも思っていますけど。こんなに重要な立地選定でありながら、正しい立地選定の方法を知る人は意外と少ないものです。というわけで、今回は立地選定の考え方について述べます。

保険医療機関は医療サービスの質で差別化することができません。できると言っているコンサルはサギです。なぜなら、保険診療には医療法の広告規制が適用されるからです。保険医療というのは、いうなれば国が経営している医療のチェーン組織です。保険医療機関は国とフランチャイズ契約をしている医療機関ということ。ですから、各店舗が独自色を打ち出してはいけないのです。

これは、マクドナルドやケンタッキーのフランチャイズ店が、独自のサービスで差別化しようとすることが出来ないのと一緒。医療のサービスの質が見えにくくなっているのには、ちゃんとした理由があるのです。

話がそれましたが、立地選定においては、その地域の住民数と歯科医院数というのは、さほど関係ありません。もちろん、非常に田舎でまだ歯医者が足りていないところであれば、立地なんてどこでも構いません。そういうところで開業すれば、新患に困ることは無いでしょう。ただし、もはやそのような地域は日本全国でも非常に限られます。

コンサルタントの中には、地域の住民数を歯科医院数で割って、3000人以上なら即開業、2000人以上なら好立地でなら開業、2000人未満なら開業するな、なんて言ってる人もいますけど、これ全然どうでも良いことですから。というのも、普通に考えれば分かることですが、その地域の住民が、各歯科医院に均等に分かれて通院するわけありませんよね。

歯科医院の多い、激戦区というところであっても、勝ち組の歯医者と負け組の歯医者がいます。歯医者が増えれば増えるほど、全ての歯医者が困窮するわけでは無く、勝ち組と負け組がはっきり分かれ、負け組が増えるというだけです。

立地選定に関する考え方は、「シャンパンタワー効果」といいます。これは、キャバクラやホストクラブで行われるシャンパンタワーのように、人が流れることからそう呼ばれます。

シャンパンタワーにおいては、一番上のグラスが一杯になって、初めて次の段のシャンパングラスにシャンパンが注がれ、その段のシャンパンが一杯になって、また次の段のシャンパングラスにシャンパンが注がれる、という流れでシャンパンが注がれていきます。

歯科医院においても、主要駅などの人の流れの中心となるところにいちばん近い歯科医院から患者が一杯になり、そこがキャパオーバーになって、その周りの歯科医院に人が流れ、というように患者は動きます。ですから、シャンパンタワー効果で立地選定するならば、とにもかくにも、駅などの人の流れの中心となるところから一番近い場所で開業することが重要になります。

そのような立地が確保できないのなら、保険医療機関で成功することは難しいと考えるべきでしょう。シャンパンタワーの二段目、三段目当たりの立地を狙うのは、妥協的であり、賢い選択とはいえません。

駅近の好立地物件は、当然家賃が高くなります。また、基本的にテナントは必ず一階でなければなりません。二階テナントは著しく集客力が落ちます。家賃によって適切なユニット数もおのずと決まります。いずれにしても、立地の不利を開業後に取り戻すことはほぼ不可能ですから、シャンパンタワー効果を考えて、慎重に立地選定を行いましょう。


投稿日:2017年12月25日  カテゴリー:その他歯科治療, 院長ブログ

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