歯医者の台所事情シリーズを読まれた方は、歯医者の儲けのカラクリを理解したことと思
います。日本の歯科ではぼったくりが横行していると知ったなら、ぼったくり被害にあわ
ないために、どうやって歯医者を選ぶべきか気になることでしょう。
保険で歯科医療を受けたいと思う方は、保険診療のカラクリをよく理解した上で歯医者を選びましょう。保険診療で健全経営をする目安が、一日平均来院患者数30人以上でしたね。繁盛している歯医者ほど経営にゆとりがあり、治療の質や衛生管理も適切に行われる可能性が高いですから、なるべく患者が多く集まっている歯医者を選びましょう。
保険医療機関で患者が集まりやすいのは、何といっても立地の良いところです。歯医者の新患数の9割は立地で決まるとさえ言われています。逆に立地の良くないところは避けるのが無難です。ぼったくりにあう可能性が高くなります。
保険医療機関においては保険外(自費)診療がぼったくりの温床であり、また保険診療での収入が少ないほどぼったくりで賄おうとしますから、保険診療で健全経営が出来ているかどうかは非常に重要です。逆に、保険医療機関なのに、自費中心で診療している歯医者には、絶対に行ってはいけません。これこそ日本において最も「ヤバい」歯医者なのです。
こういう歯医者を見分ける一つの目安として、歯科用CTやマイクロスコープ、レーザー治療機器などを揃えている歯医者は相当にヤバいです。なぜならこれら高度先進歯科医療機器というのは非常に高価であり、また保険診療には基本的に必要ありません。保険診療に必要ないこれら高価な治療機器を揃える理由は、自費診療を売り込むため、そう、ぼったくりするためなのです。
そもそも、日本でも高度先進歯科医療を行っている所はちゃんと存在し、そういう歯医者は保険医療機関ではない、自費専門の歯科医院です。日本で高度先進歯科医療を行うためには、保険診療の縛りから脱する必要があるので、保険医療機関では真に良質な医療は行えないのです。
また、同じ考えでインプラントを売りにしている保険医療機関も相当にヤバいです。保険医療機関では標榜科目として歯科一般、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科の4つしか標榜できません。そこで医院名に「〇〇インプラントセンター」なんてつけている所は、確実にぼったくり歯医者です。絶対に関わってはいけません。
保険診療は安価で便利ですが、治療の質は診療報酬並みとなります。より良い治療を受けたければ、数は少ないですが保険医療機関ではない、自費専門の歯科医院を選ぶ必要があります。自費専門の歯科医院と、(保険医療機関で)自費中心の歯科医院とでは、それこそ天と地ほどの差があります。前者は高度先進歯科医療を提供する歯科医院ですが、後者は良い治療が受けられるどころか、ぼったくりに徹している、日本で最もヤバい歯医者なのです。