歯医者を選ぶときは、なるべく患者の多いところを選びましょう。どういう歯医者が患者
が多いかといえば、立地の良い歯医者です。通いやすい歯医者ほど、患者は良く集まりま
すから。
経営が安定している歯医者なら、あまりひどい目に合うこともないでしょう。しかし、患者が少ない歯医者は、経営が苦しいわけですから、何かしら無理をしているものです。
患者数が少ない→売り上げが少ない→経営が苦しい→色々なことをやらかす
とまあ、こんな構図が頭に浮かぶのは、僕だけではないでしょう。
まず、経営が苦しい歯医者が最初にすることは、大抵経費削減です。経営の合理化といえば聞こえは良いですが、医療機関が経費を削減すれば、それは即ち診療の質の低下につながります。そして往々にして経費を削るために犠牲になるのは、診療の質だけでなく、衛生管理、すなわち感染対策です。
患者が集まらない歯医者は、患者ごとの使い捨てグローブを使いまわしたりします。歯を削るハンドピース(エアタービン、エンジンなど)の滅菌を行わない、器具の消毒をちゃんと行わないなどは日常茶飯事、ひどいところになれば浸麻のカートリッジを使いまわすところまであるそうです。これじゃ感染症が蔓延してもおかしくないですね。実際アメリカでは歯科治療が原因でエイズに感染したという訴訟がありました。日本でも同様の訴訟があっても、何もおかしくありません。
また、人件費を削減するために、歯科衛生士を置かなかったり、資格を持たない歯科助手に患者の口の中をいじらせたりする歯医者も多くあります。歯科助手がスケーリングしたり、印象を取ったり、セット後のセメントアウトをさせたりする歯医者に通っていませんか?それ、立派な違法行為ですよ。
そしてまた、厚生労働省もこういう問題は半ば黙認状態。何せ大元の原因が安すぎる診療報酬なのですから、厚生労働省も見て見ぬふりというありさま。本当に日本の歯科医療は地に落ちています。
しかしこれらはほんの序の口。日本の歯科医療には、もっと深い闇があります。その闇があるからこそ、多くの歯医者が患者不足にもかかわらず、潰れることなく営業し続けられるのです。その闇とは…、知らない方が良いかもしれませんよ。