医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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製薬会社の儲け方②


製薬会社は佐伯やプライスの業績やその生物学的根拠を理解していたのでしょう。佐伯やプライスの業績が世間に広まれば、糖尿病の患者は激減し、製薬会社のドル箱商品であるインスリン製剤が売れなくなってしまいます。しかし製薬会社にとっての悪夢となるような事態は、少なくとも現在までは起こっていません。日本の糖尿病学会では糖質制限を否定し続けていますから。

さて、佐伯の業績として重要な事の一つに、動物性タンパク質摂取の重要性を説いたというのがあります。ちょっと長いですが、動物性タンパク質摂取の重要性について佐伯の考えを見ていきましょう。

「動物性蛋白質」饗宴又は旅館などでは極端にまで動物性蛋白質に偏重するに反し、家庭殊に農村では此の成分甚だ貧弱なるを普通とする。而して之によって発育上の不利、結核性疾患に対する弱点、妊娠率の増加等著しい損害を受けて居る。鰯・煮干・メザシ・鰊・サケ・タラ等魚肉の食用奨励と廉価供給は殊に大切である。

またプライスが報告した伝統的な先住民族の食生活の特徴は、狩猟・採集・漁労によって得られた動物性食品の摂取が多く、植物物性食品の摂取が少ないこと、タンパク質と脂質の摂取が多く、炭水化物(糖質)の摂取が少ないということでした。

次にアメリカ栄養学の歴史についてみていきましょう。

1948年アメリカのフラミンガムの住民を対象とした大規模な疫学調査によって、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症(高コレステロール血症)と虚血性心疾患との関連性が示されました。またこれら疾患の原因にコレステロールの多い食事が関連していると報告されました。

1958年7か国(フィンランド、オランダ、アメリカ、日本、イタリア、ユーゴスラビア、ギリシャ)を対象とした疫学調査の結果、飽和脂肪の摂取と虚血性心疾患との関連が指摘されました。

1977年アメリカ上院でジョージ・マクガバンによって報告された報告書(通称マクガバン・レポート)によって、飽和脂肪やコレステロール摂取と虚血性心疾患との因果関係が示され、低カロリーで植物性食品主体の食生活が推奨されました。バターはコレステロールを含み、飽和脂肪が多いことから健康に良くないとされ、代わりに植物性油脂から作ったマーガリンが推奨されました。

ちょっと難しかったでしょうか?製薬会社が栄養学を支配すると、こうも言っていることが真逆になるという良い例ですね。そしてまた、アメリカ栄養学会はマクロビオティックのような植物性食品主体で玄米を主食とする食生活がヘルシーであると推奨しています。こういった一連の流れが製薬会社と密接に結びついているというのが、現在の西洋医学であり、製薬業界なのです。


投稿日:2018年3月30日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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