医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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鉄欠乏と脂質代謝


糖質過多の食生活からいきなり極端な糖質制限食を実践すると、過度の疲労感や抑うつ状態になる人がいます。これはエネルギー代謝が糖代謝から脂質代謝にうまく移行できないからであると考えられます。通常は糖質制限食を続けているうちに改善してくるのですが、中にはなかなか改善せず、糖質制限食を断念してしまう人もいます。

糖質過多の食生活を長らく続けている人は、低タンパクの食生活な場合が多く、様々な栄養素が欠乏しています。糖質過多と栄養欠乏はセットで見られる場合が多いのですが、栄養欠乏において特に問題となるのがビタミンB群と鉄です。

ビタミンB群は水溶性ビタミンで糖代謝における一連の補酵素として働きます。糖質過多の食生活でビタミンB群は欠乏しますが、ビタミンB群は肉や魚介類に多いため、糖質制限食で比較的容易に摂取できます。

ところが鉄は、吸収が非常に難しいミネラルであり、胃でのタンパク質の消化能とも関わっていますから、鉄欠乏の改善はなかなか難しく時間がかかります。鉄欠乏は貧血を招き、エネルギー産生能が低下するのみならず、脂質代謝にも影響しています。

鉄は肝臓で中性脂肪からケトン体や遊離脂肪酸を生成し、脂質代謝に重要な働きを担っています。ところが鉄が欠乏するとクエン酸合成酵素やコハク酸脱水素酵素の活性が低下し、ケトン体や遊離脂肪酸の生成がうまくできなくなります。このため過度のエネルギー欠乏となり、様々な症状が現れてくるのです。

鉄欠乏は容易に改善しませんから、このような状態にならないように、普段から鉄を多く含む食品(レバー、赤身の肉、マグロやカツオなどの魚)をしっかりと摂るようにしましょう。


投稿日:2018年4月4日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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