医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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顎関節症の原因


顎関節症の原因には色々ありますが、最も多いのが夜間寝ている時の歯ぎしり・食いしばりです。歯科ではこれをブラキシズムと呼びます。

ブラキシズムの原因には中枢性と末梢性の問題があり、末梢性の問題の一つに咬み合わせがあります。しかしながら、咬み合わせが顎関節症の真の原因となっていることは、滅多にありません。

ブラキシズムの問題の9割は中枢性の問題であり、脳の問題です。そして脳の問題は、咬み合わせをいくらいじっても改善することはありません。

中枢性の問題には、自律神経の一つである交感神経の過緊張があります。交感神経の過緊張は自律神経の調子を狂わせ、自律神経失調症を引き起こします。そして自律神経を過緊張させる要因に、アドレナリンの過剰分泌があります。

アドレナリンの過剰分泌は、なぜ起こるのでしょうか。それは、糖質の過剰摂取、特に甘い物の摂りすぎによって起こります。糖質を大量に摂ると、血糖値が急激に上昇し、インスリンが大量に分泌されます。すると今度はインスリンの働きによって、血糖値が下がりすぎてしまいます。糖質の過剰摂取によってインスリンの過剰分泌が起こるような状態を、機能性低血糖症と呼びます。

糖質の過剰摂取によって低血糖症になると、今度は血糖値を上昇させるために各種ホルモンが分泌されます。グルカゴン、アドレナリン、糖質コルチコイド、チロキシン、成長ホルモンなどです。

低血糖症はアドレナリンの過剰分泌を招きます。これが交感神経を興奮させ、骨格筋の緊張を招き、食いしばりや歯ぎしりなどのブラキシズムを引き起こします。ブラキシズムによってあごの関節や筋肉に過度の負担がかかることによって、顎関節症が引き起こされるのです。

また、低血糖症になると、血糖値上昇ホルモンとして糖質コルチコイドやチロキシンも分泌されます。糖質コルチコイドはストレスに対応する副腎皮質ホルモンなので、過剰分泌で副腎が疲労するとストレスに対する耐性が低下します。また、チロキシンは甲状腺ホルモンですから、低血糖症で過剰分泌が続くと甲状腺が疲労し、甲状腺機能低下を引き起こします。

これが先に紹介した患者に実際に起こっていたことです。臨床症状や血液検査データなどから低血糖症を強く疑い、食生活改善指導(だけ)を行ったのは、このような理由からでした。そして僕の見立て通り、食生活改善指導のみで、顎関節症も、甲状腺機能低下も(そしておそらく副腎疲労も)回復したということです。

このように、口腔の疾患と全身の問題とは強く関係していて、口腔の疾患はそれ単独で起こることは滅多にありませんから、症状だけを見るのではなく、その人の全身を見て、生活状態や食生活を見て、総合的に判断するべきです。

ちなみに、当クリニックでは多くの顎関節症の患者を診てきましたが、食事指導以上の治療は何ら行わずに、皆さん回復しています。必要の無い治療は行わない、診断は正確に行う、そんな当たり前のことをウチではやってるだけです。


投稿日:2018年11月26日  カテゴリー:その他歯科治療, 院長ブログ

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