医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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糖尿病と糖質


近ごろ「糖尿病と糖質摂取とは関係が無い」という話を見かけますが、こういう情報を発信している人はマルチがらみの目立ちたがり屋か、さもなければ単なるアホでしょう。というのも糖尿病の歴史を知れば、こういう情報が生まれた理由が良く分かるからです。

糖尿病は古くからあり、ヒポクラテスの時代から記録が残っています。やたらと喉が渇くようになり、だるさや疲れやすさが伴い、腎臓が壊れたり四肢の壊死が起こってくるという、昔から人々にとても恐れられていた奇病でした。明確な原因は長いこと不明とされ、治療法もまた謎とされていました。

糖尿病患者の尿が甘いこともまた、古くから知られていましたが、その原因が血液中の高濃度のブドウ糖に由来するということが分かったのは、1815年のことでした。1871年のプロセインによるパリ包囲で、食糧事情の悪化に伴って、糖尿病患者の症状が劇的に改善されたことから、糖尿病治療における飢餓療法が生まれました。これが現在までに至る糖尿病治療におけるカロリー制限食のルーツです。

飢餓療法が普及するに従い、飢餓療法が有効な患者(Ⅱ型糖尿病)と、無効な患者(Ⅰ型糖尿病)がいることが分かりました。1901年に高血糖の原因がインスリンの機能不全によることが分かります。飢餓療法の知見から、Ⅱ型糖尿病患者においてはカロリー制限だけでなく、糖質を制限することでよりコントロールが良くなることが知られるようになりました。1916年に出版された初の糖尿病専門書であるジョスリン糖尿病学には、「炭水化物は摂取カロリーの20%が標準」との記載があり、この頃までには糖尿病の原因と食事療法の基本が確立していました。

ところが糖尿病治療の歴史上、大きな出来事が起こります。1921年にインスリンが分離、同定されると、1922年にイーライリリー社が「アイレチン」という名でインスリン製剤を販売し始めました。インスリンは糖尿病の特効薬として、瞬く間に世界に広まっていき、イーライリリー社は巨額の利益を上げました。さらに1930年代から40年代にかけ、各製薬会社からインスリンの血中移行速度を調節した、速効型インスリン製剤、中間型インスリン製剤が開発され、糖尿病治療は投薬治療主体となっていきました。

この流れに伴って、1930年代には「糖尿病は糖質の過剰摂取とは関係が無い」という論文や、「糖尿病の主因に糖質摂取量の減少が大きく関与している」という論文が次々と発表されます。これらの研究を受けて1950年のADA(米国糖尿病学会)の制定する最初のガイドラインでは、糖質摂取は40%と、ジョスリン糖尿病学の倍の糖質摂取を推奨しています。さらに1971年のガイドラインで45%、1986年のガイドラインでは60%と、どんどん上がっていったのです。

糖尿病に関する研究や知見が広まるにつれ、糖尿病は減っていったのでしょうか?いえ、逆に糖尿病は増加の一途をたどり、現在に至るまで歯止めがかからない状況です。イーライリリーは世界のビッグファーマとして君臨するまでになりましたが、1930年代の研究者たちは、こんなことになるのなら、もっと製薬会社から金をもらっておけばよかったと考えているでしょう。まあ、当時でも十分にもらっていたとは思いますが。

論文に書いてあることがすべて正しいとか、エビデンス重視だなんて言っている人は、この手のペテンに引っかかりやすい人であり、「自分はアホです」と公言しているようなもの。どうせなら、大手製薬会社はこういう人につける薬を開発してくれれば良いのにって僕は思うのですが。


投稿日:2019年2月22日  カテゴリー:ブログ, 院長ブログ

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