医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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カドミウム


カドミウムといえば、岐阜県から富山県に流れる神通川流域で起きたカドミウム汚染による、イタイイタイ病が有名です。カドミウムは重金属であり、腎臓に蓄積してカルシウムの再吸収を阻害します。このためカルシウムがどんどん体外に排泄され、骨粗鬆症となってしまいます。

実は日本は火山灰地のため土壌のカドミウム含有量が高く、また鉱山からの廃液や、ニッケル-カドミウム電池の材料として用いられるために輸入されたカドミウムにより、土壌のカドミウム汚染がひどいといわれています。カドミウムはまた穀物の種子に蓄積する性質があることから、カドミウム汚染のある田んぼで作られた米には、高濃度のカドミウムが含まれます。

もちろん日本には残留カドミウムの規制があり、汚染された米は出回らないようになっています。「食品衛生法」の規制によって玄米中1ppm(1μg/g)のカドミウムが存在する場合、出荷、販売できず焼却処分されます。また、0.4ppm以上のカドミウムが存在する場合、食糧庁が出荷を停止し、買い取って非食用用途に使用することとなっています。この際食糧庁は玄米を赤く染色した上で市場に出しています。

しかしながらこの基準は甘すぎます。WHO/FAOコーデックス委員会による国際規格では、米・小麦(玄米・玄麦ベース)で0.2ppmにしようという動きになっています。日本の0.4ppmというのはこの倍に当たりますし、かつ非食用であれば1.0ppmまでOKというのは、国民の健康をないがしろにしているとしか考えられません。しかも、1.0ppmを越える米は焼却処分されますが、その田んぼでのコメの栽培自体は何ら禁止されません。そのため汚染されている圃場がそのまま使用され続けてしまうのです。

なぜこんなに基準が甘いのかといえば、もし日本が世界基準である0.2ppmにしようとすれば、現在市場に出回っている食用の米の2割以上がこの規制に引っ掛かってしまうからいわれています。稲作農家の収入維持のために、国民の健康が軽視されていることは、非常に残念です。

このような現状で我々がカドミウムから身を守るためにはどうすれば良いでしょう。それはやはり、米を食べないようにすることでしょう。君子危うきに近寄らず、ですから。


投稿日:2019年2月22日  カテゴリー:ブログ, 院長ブログ

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