医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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ハンバーガーはビーフ100%


世の中には誹謗中傷が大好きな人たちがいて、いつも誰かの悪口を言ったり、特定企業をやり玉に挙げてこき下ろしたりしています。まあその気持ち、分からないでもないですけど、あんまりおおっぴらにそんなことばかり言ってると、品性下劣なアジテーターだとみなされちゃいますから。

マクドナルドはとりわけよくやり玉に挙げられる企業の一つですね。やれハンバーガーのパティにミミズを入れているとか、死んだ動物や犬の肉を使っているだとか、ピンクスライム肉を使っているだとか、えらい言われようです。でも、こういったことがもし本当なら、糾弾されるべきはマクドナルドではなく、規制当局のはず。マクドナルドが法令違反をしている証拠があるのであれば、どうぞ堂々と当局に告発して、行政処分を受けさせれば良いのです。何ら根拠なくこのようなデマを言っているのであれば、これは立派な名誉棄損であり、それこそ犯罪行為でしょう。

そもそもマクドナルドのハンバーガーはビーフ100%です。というのもアメリカでは合衆国農務省令によって、牛肉以外の肉と脂身を含まないひき肉のパテを「ハンバーガー」と定めています。もしごくわずかでも豚肉や豚の脂身が混入していた場合、「パテ」、「バーガー」、「ソーセージ」とは呼べても、「ハンバーガー」とは呼べません。

マクドナルドが世界で販売しているハンバーガーは、それぞれの国の規制の元で入手できる食用の牛肉を使って作られています。もちろんビーフ100%ですし、ピンクスライム肉だって(現在では)使われていません。ちなみにピンクスライム肉とは食肉加工時に出るくず肉を、水酸化アンモニウムで防腐処理を施した肉のことです。アメリカで2011年にジェイミー・オリバーがテレビでマクドナルドがピンクスライム肉をハンバーガーに用いていると告発し、話題となりました。

しかしマクドナルドはその反響の大きさから、直後にマクドナルドのハンバーガーにピンクスライム肉を使用する事をやめると正式に発表しています。そもそも水酸化アンモニウムはアメリカでは食品添加物として認可されており、マクドナルドは何ら違法行為を行ったわけではありません。ちなみに日本では水酸化アンモニウムは食品添加物として認可されていませんから、日本ではずっと用いられていませんよ。

そうは言ってもきっと皆さんは、「マクドナルドのハンバーガーは安すぎる、きっと粗悪で危険な肉を使っているに違いない」と決めつけている人も多いでしょう。かつて日本マクドナルド社長だった藤田田は、「マクドナルドは24時間世界の牛肉市場を監視していて、常に最も安い牛肉を使っている、だから安いのだ」と言っていました。世界一安い牛肉なんて、大丈夫なのか?とお思いの方も多いでしょう。

現在の牛肉市場は全て格付け機関によって品質が管理されています。アメリカであればUSDA、日本では日本食肉格付協会(JMGA)が統一規格で格付けを行っています。このような市場で最も安価な牛肉というのは、仕上げ飼育のできていない痩せた放牧去勢牛です。

しかし、このような牛の肉は赤身ばかりで脂がほとんどありません。このような牛肉をひき肉にしても、パサパサで美味しくないし、そもそも脂が少ないから崩れてしまいます。

一方で現在人気があり、高値で取引されている肉は脂の乗ったお肉です。筋肉に脂が入り込むこと(サシの入った肉)を、脂肪交雑といいます。脂肪交雑が良いほど、肉は柔らかく、ジューシーになり、美味しくなります。日本人は特にサシの入ったお肉が大好きで、JMGA格付けでもサシの量が多いほど高ランクになります。ちなみにA5などで表記される等級には、歩留等級と肉質等級があり、歩留等級とは枝肉から可食部分がどれだけとれるかを表すもので、A、B、Cの三段階で表記されます。AとかBとかは肉質には関係ありません。

一方で肉質等級は1から5までの5段階があり、サシが多いほど等級が高くなります。だから日本人は脂好きなのだと思われがちですが、アメリカのUSDA格付けでは、高いほうからプライム、チョイス、セレクト(日本にはこの三段階までが輸入されている)、スタンダードに分かれますが、これもやはり、サシの入り方によって等級づけされているのですから、アメリカ人だって結局は脂好きなのです。

牛を太らせ、サシをたくさん入れるには、穀物をたくさん与えるのが手っ取り早いのです。これを「穀物飼育(グレインフェッド)」とか、「穀物肥育」とか呼びます。穀物は牛の本来の食べ物ではないため、穀物を与えすぎると胃の中で異常発酵して、最悪牛が死んでしまいます。異常発酵を防ぐために、穀物と一緒に抗生物質もまた与えます。

そうして太らせた牛はサシも多く入りますが、皮下脂肪もまた多くなります。脂肪だけだと商品価値が無く(だからスーパーで牛脂はタダで配っている)、これも処分に困っています。

そこで、脂肪の無い痩せた放牧去勢牛の肉に、このいらない牛脂を混ぜれば、一気にジューシーなお肉の出来上がりです。どうせミンチにして混ぜちゃえば、分からなくなります。それに、ビーフ100%でしょ?ウソはついていませんよね?こうして最も安い牛肉がみんな大好きなハンバーガーに変身するのです。

とはいっても、放牧去勢牛や、廃用牛(もう牛乳を出せなくなった乳牛のこと)なんて、臭いんじゃない?って思われる方もいることでしょう。しかしご安心を。アメリカの食品添加物や香料の技術は素晴らしく、どんな臭いや風味もお手の物。どんな出自の肉だって、たちまち上質の美味しい牛肉の味に変えちゃえますから。

このように、ハンバーガーがどうやって作られているかを知れば、変な噂に惑わされることはありませんよね。貧困層がハンバーガーを消費してくれるからこそ、富裕層が食べるサシのたっぷり入った高級牛肉を作る際の廃棄物が有効活用できるのですから、牛肉好きの皆さんはマクドナルドの愛好家の人にもっと感謝の念を持つべきなのですよ。


投稿日:2019年6月4日  カテゴリー:ブログ, 院長ブログ

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