医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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人類の食性の変化


古代の人族が何を食べていたかということは、非常に興味深いことです。というのも、種によって食べ物には特徴があり、基本的に同一の種が食性を変化させることはあまりないから、古代の人族と現生人類、現代人との食性の違いを知ることは、本来我々はどういった食に適しているのかを知るきっかけになります。

とはいうものの、古代の人族が何を食べていたかを正確に知ることは難しいのが事実です。しかし近年この分野での研究は急速に進み、古代の人族の食性について、かなり詳細なことがらが分かってきました。

古代の人族の食性を知るために従来研究されてきたのは、集落にあるゴミ捨て場を調べることでした。これは日本の遺跡研究における、貝塚と呼ばれるものに当たります。ところがゴミ捨て場では化石化しやすい動物の骨や歯、貝殻などは良く残りますが、動物の肉や植物などは腐敗して残存しづらく、適切な食物摂取のバランスなどが分かりません。ところによっては糞石(糞が化石化したもの)が見つかることがあり、これはもっと詳しい食料事情が分かります。しかし残念ながら、糞石が見つかることは極めて珍しく、資料として十分な量や質を確保することができていません。

これに対し、最近注目されている方法は、安定同位体を用いる方法です。これは動物と植物とでは炭素と窒素の安定同位体の構成比率が違うことから、骨に含まれる安定同位体比率を計算することで、その生き物が何を食べて生きていたかを知ることができるというものです。まさに、「生き物は食べたものでできている」ということです。

炭素と窒素の安定同位体から導かれたネアンデルタール人と食の現生人類の食の内容は全く同じものだったとされています。そしてこれはまた、ホラアナライオンやオオカミ、ハイエナなどとも酷似していて、これはネアンデルタール人と現生人類はほぼ完全肉食であったことを物語っています。

別な研究からも、初期の現生人類の摂取食物の9割が動物性であるという報告があり、原初の人類はほぼ肉食だったということに考古学的見地からは異論がないようです。

そしてこの食性は人類が農耕を開始する1万年前まで、ずっと変わらず続いていたことからも、人類は元々肉食動物であることが強く示唆されます。ただし現生人類はネアンデルタール人に比べ、食物多様性に富み、飢餓時における救荒食物の選択の幅が広かったこともまた知られています。

およそ20万年前にアフリカに出現し、5万年前からアフリカと近接するレヴァント(東部地中海沿岸地方)から世界に拡散していった現生人類は、その発生直後から農耕開始まで一貫して肉食だったのであれば、なぜ肉食を捨てて雑食あるいは草食(植物性食)に移行したのか?あるいは生物学的には人間はいまだに肉食動物なのか?だとしたらなぜ人類の本来の食性ではない草食を行う人がいるのか?ということに、僕は非常に興味を持っています。


投稿日:2019年6月4日  カテゴリー:ブログ, 院長ブログ

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