医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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肥満とビタミンA


肥満は食べ過ぎが原因だとか、現代型の動かない生活が原因だとか言われていますけど、僕に言わせれば全くのナンセンスですね。肥満と食については過去にも色々書いてきましたが、今回は肥満とビタミンAとの関係について書きましょう。

肥満はライフスタイルの問題なのではありません。立派な病気です。病気というか、脂質代謝異常なのですね。病気なのですからダイエットは全く意味が無いどころか、有害でしかありません。それなのに誰も本当のことを知らないから、ダイエット産業はやりたい放題なのです。

肥満は貧困層にみられる特徴の一つです。発展途上国で飢餓に苦しんでいる子どもの母親は大抵肥満体です。アメリカで最も肥満の多いグループはネイティブアメリカンであり、貧困率もまた最も高いのです。肥満が貧困と関係しているという事実は、肥満の本当の原因を知るための重要な側面です。

発展途上国で飢餓に苦しんでいる子ども、特に二、三歳の幼児を中心に何百万人もの患者がいるといわれる疾患に、「眼球乾燥症(ジラフサルミア)」があります。これは文字通り眼球が乾燥する疾患で、進行すると失明してしまいます。この疾患の原因はビタミンAの欠乏です。

ユニセフでは発展途上国の眼球乾燥症予防のために、ビタミンAカプセルを配布するための寄付を募っています。国連の正体を知らないお人好しの人は寄付をして良いことをした気になっているかもしれませんが、その寄付は無駄です。というのも、ビタミンAカプセルを発展途上国の飢餓に苦しむ子どもに投与しても、彼らの死亡率は下がらないのです。

そもそもビタミンAが欠乏しているということは、重度のタンパク欠乏であり、栄養欠乏なのです。栄養失調で死ぬ子どもを減らすには、食料事情を改善しなければならず、ビタミンAカプセルなど気休めにしかなりません。同様の理由で発展途上国で遺伝子組み換えのベータカロチン含有米を普及させることもまた、死亡率低下には決してつながりません

そしてまた、飢餓に苦しむ子どもの親に肥満が多くみられますが、当然親もまた飢餓に苦しんでいるのです。なぜ飢餓に苦しんでいるはずの親が肥満なのでしょう?これは肥満がカロリー摂取過多(食べ過ぎ)によるものでは無いことを、如実に物語るものでしょう。

子どもがビタミンA欠乏であるなら、親もまたビタミンA欠乏であることは容易に想像がつきます。普通親子であれば、親も子も同じものを食べているのが普通ですから。そしてビタミンAが欠乏すると、肥満になるのです。

ここでビタミンAとは何なのか、簡単に説明します。ビタミンAは成長や繁殖に必須の栄養素であり、また個体発生や生命維持に非常に重要な役割を担っています。その生理作用は視覚維持、成長作用、生殖作用、上皮組織の維持、味覚機能、細胞の増殖・分化、形態形成、免疫機構、遺伝子発現(転写調節)、抗癌作用など広範囲に及んでいます。

ビタミンAが欠乏すると、脂質代謝に異常が起こり、脂肪が蓄積されます。牛の飼育にこれを利用して脂肪交雑(霜降り)を作ることを、畜産業界ではビタミンAコントロールと呼んでいます。

ビタミンAは動物性食品にのみ含まれる脂溶性ビタミンです。動物性食品の摂取が少ないと、ビタミンA欠乏が起こりますが、ビタミンA以外の様々な栄養素の欠乏もまた、起こります。植物性食品に含まれるβ-カロテンは、体内のビタミンA濃度が低下すると、小腸粘膜で一部がレチノール(ビタミンA)に転換されます。

肥満が栄養欠乏によって起こることは、ビタミンA一つとっても明白です。そしてまた、ビタミンA欠乏状態においては、カロリー制限を行ったとしても肥満が維持されますから、食事の回数を減らしたり、断食したりすることは、かえって逆効果であることがお分かりでしょう。

でもだからといって、太っている人はビタミンAを摂れば痩せるといいたいわけではありません。実際にビタミンAのサプリを摂っても痩せることは無いでしょう。ビタミンAはあくまで栄養欠乏の一つの要素に過ぎません。栄養欠乏の改善こそが肥満の真の対応法であり、治療法なのです。


投稿日:2019年6月4日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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