先住民食ってどんな食事?
健康な歯を保つための本質的な予防歯科

当医院の考える本質的な予防歯科とは、正しい食生活と健康との関係を知り、むし歯・歯周病・不正咬合などのお口の疾患だけではなく、全身の健康を保つための方法です。
お口の健康は全身の健康抜きでは語れません。
当医院は食事指導を取り入れた日本で初めての予防歯科です。
先住民 – むし歯にも歯周病にもならない人々

世界には、むし歯にも歯周病にも不正咬合にも縁がない人々が存在します。世界の僻地で伝統的な生活を営む先住民族です。
先住民は野生動物同様、むしば、歯周病、不正咬合になりません。
先住民は歯ブラシを持たず、歯磨きをせず、歯医者での定期検診も受けないにもかかわらずです。
先住民族の歯が特別なのかというとわれわれと同じです。
先住民であってもわれわれが食べているような近代食を摂るようになると、むし歯や歯周病が見られるようになり、近代食を摂るようなった人の子どもに高頻度に不正咬合が見られるようになります。
この近代食という食の変化が歯の疾患を引き起こしているのです。
歯の疾患にならない先住民の伝統食の特徴から導き出し、予防歯科の実践法としての新しい食事法を提唱するようになりました。それが「先住民食」です。
推奨する食生活

当医院の提唱する食は、先住民族の食生活を参考にした「先住民食」です。
「先住民食」のポイントは、簡単にいえば、「断糖肉食」、すなわち糖を断って、肉(魚)を食べるということです。
現在推奨している「先住民食」の基本原則は次の9項目です。
- 甘いものは何であれ、一切摂らないこと
- 白米や精白小麦で作られたパン、麺類など、糖質の多いものはなるべく控えること
- 加工食品、インスタント食品、保存食品、ファストフードなどの摂取をなるべく控えること
- 植物油の摂取をなるべく控えること
- 牛乳やヨーグルトは摂るとお腹がゆるくなる人はこれを避け、バターやチーズは積極的に摂ること
- タンパク質、特に動物性タンパク質を積極的に摂ること
- 新鮮な野菜を適度に摂ること
- 動物性食品と植物性食品の摂取比率は、なるべく7:3にすること
- タンパク質、脂質、糖質の摂取比率はカロリーベースで4:4:2になるようにすること
断糖のためのカウンセリング

先住民食の指導の中で、患者様にとってもっとも重要で、かつ、もっとも困難であるのが「甘いものをいっさい摂らないこと」でしょう。
砂糖は強力な依存性を持ちますから、そう簡単にはやめられません。
当医院の予防歯科では、砂糖をやめられない人のために断糖のためのカウンセリングも行っています。
砂糖や甘いものはあまりにも身の回りにあふれていますし、多くの人が物心つく前からその味に慣れ親しんでいます。そのため、砂糖や甘いものを摂らないように指導してもなかなか理解できません。
当医院では、砂糖や甘い物の危険性とタバコに匹敵するといわれている砂糖の依存性をご説明し、砂糖や甘い物を「我慢する」のではなく「決別する」プロセスをサポートします。
断糖は困難なプロセスですが、1週間もすれば甘いものに対する執着は薄れていき、1ヶ月も経てば、甘い物がほしいという欲求がなくなります。
また、甘いものを断つにあたって、食事自体を制限する必要はありません。