インプラント治療
インプラント治療とは

失った歯を補う治療法として”ブリッジ”、”入れ歯”、そしてもう一つ”インプラント”があります。
”インプラント”とは、主にチタンでできたねじのような形の人工歯根をあごの骨に埋め込み、失われた歯の代わりに機能させるという治療方法です。
失われた咀嚼機能(噛む機能)を回復させる、現在最も優れた治療法です。
インプラントの骨との結合や、インプラント体表面の処理方法、インプラント体の形状や最終的な被せ物の形態など、インプラントの技術は非常に進化しています。
インプラントの治療方法

インプラントは、通常チタンでできており、あごの骨に直接埋め込みます。
インプラントを入れる部位に麻酔をかけたら、歯ぐきの粘膜を骨から剥がし、ドリルで骨に穴を開け、インプラントを埋め込みます。
インプラントが正しく骨に固定されたら、剥がした粘膜を戻し、歯ぐきを縫い合わせます。
インプラントが骨と結合するには、インプラント埋入後、およそ6~8週間かかります。骨とインプラントがしっかりと結合したことを確認し、インプラントの上部に土台となる部分と被せ物を入れ、噛めるようにしていきます。
インプラントはインプラント体を骨に埋め込む治療ですから、骨のないところにインプラントはできません。
最近は失われてしまった骨を回復させる骨造作法という治療法がより安全で確実に提供できるようになってきています。
そのため、現在ではほとんどあらゆる部位にインプラントを埋入させることが可能です。
当医院がノーベル・バイオケアを選ぶ理由

当医院では、数あるインプラントの種類の中から、成績・評価・安全性が高いノーベル・バイオケアのインプラントのみを使用しております。
ノーベル・バイオケア社は世界で初めて歯科インプラントを展開したパイオニアで、現在はスイスに拠点を置く、グローバル・カンパニーです。社名は、ノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルが設立した企業に由来しています。
45年を越える長期の臨床実績を基に、ノーベル・バイオケア社はインプラント治療を始め、患者様の多様化するニーズに即した製品やソリューションの普及につとめ、患者様のQuality of Lifeの向上に貢献しています。ノーベルバイオケア社の製品は、世界70カ国以上で使用されています。
当医院のインプラント治療の流れ
1. 初診カウンセリング、口腔内診査・検査

患者様の症状・主訴(お口の中の悩み)、ご要望、ご希望のカウンセリングを行います。
お口の中を拝見し、問題となっている歯と歯肉がどのような症状なのか、他の歯に問題がないかどうか、状況を把握いたします。レントゲンや口腔内写真等のお口の中の資料を撮らせていただき、診断いたします。
2. 診断カウンセリング

問診表、初診カウンセリング、口腔内診査・検査の内容を元に、診断内容を保護者の方と患者様にご説明いたします。
必要となる治療処置及び予防歯科精密検査、治療方針、治療計画、見積り費用、当医院が推奨する食生活ついてご説明いたします。
むし歯や歯周病等の歯の疾患の原因は、食生活や生活習慣が大きく変わっています。特に、食事中の糖、甘い糖分(砂糖や異性化糖など)は、むし歯や歯周病を始め肥満、糖尿病、高血圧、心疾患、脳血管障害、アレルギー疾患、うつなど様々な病気を引き起こす原因でもあります。
当医院では、治療の前に、普段の食生活から疾患の原因である甘い糖分を摂らないようにしていただきます。普段の生活から疾患の原因を取り除くことで、治療の後も疾患を本質的に予防いたします。当医院では食生活の改善と治療を行って参ります。
3. 予防歯科精密検査

むし歯や歯周病等の疾患はお口の中だけの問題ではなく、全身的な問題の一部として、お口の中に症状が現れるにすぎません。そのため、疾患を治療するだけでは本質的な予防はできません。疾患が起こった局所的背景のみならず、全身的背景をも含めて問題点をしっかりと認識し、改善してこそ本当の意味での予防ができます。
当医院では、予防歯科精密検査を受けていただき、低血糖症や栄養欠乏といった誤った食生活から生じる問題を改善し、免疫力を回復させながら、歯周病の治療を行います。予防歯科精密検査により、この局所的及び全身的背景を詳しく精査し、改善点を明らかにし、全身的な免疫力改善を促します。
予防歯科精密検査の内容
- 生活習慣アンケート
- 一週間食生活アンケート
- 唾液検査
- 血液検査・尿検査
4. 治療

歯の疾患や事故等で歯を失った場合、インプラント治療により天然歯とほぼ変わらない機能と見栄えを回復させます。インプラント治療の流れは下記のとおりです。
- 診査と治療計画
- インプラント体の埋入と治癒
- アバットメント(支台)の装着
- 人工歯の装着
5. メインテナンス

インプラントは定期的なメインテナンスが必要です。
疾患の再発や新しい疾患を予防するため、お口のメインテナンスを行います。
インプラント治療Q&A
インプラント治療とは、どのような治療方法ですか?
虫歯や歯周病、不慮の事故等で歯を失った場合に、人工の歯根をあごの骨に埋め込み、失われた歯の代わりに機能させるという治療方法です。
インプラントの素材は何ですか?
当医院が採用しているインプラントの材質は、全て純チタン(グレード4:ISO規格5832/II)です。チタンは生体親和性を有し、生体組織内で合併症を起こさず、アレルギー反応も報告されていません。
チタンは耐食性に優れ、工業界から医療材料まで幅広く使用されています。医療業界においては、インプラント以外にも、骨折した際に骨と骨をつなぎとめるプレートやスクリューにも使用されています。
インプラントができない人はいますか?
顎の成長が終わっていない方(顎の成長は18~20歳頃に完了します。)、チタンへのアレルギーを持っている方、アルコール依存症の方などは、インプラント治療ができません。
またその他の既往症(重度の糖尿病や高血圧等)をお持ちの方にはインプラント治療ができない場合もあります。
インプラントはどのくらい持ちますか?
インプラント自体を材質的に考えると半永久的なものです。しかし、実際に考えなければならないことは、生体との調和です。
したがってその寿命は、患者さんのお口の手入れが悪ければインプラントの寿命も短くなります。
治療後の口腔衛生管理はとても大切ですので、歯科医師、衛生士の指導にしたがってお手入れの方法を学んでください。
インプラントの手術はどのようなものでしょうか?
インプラントを顎の骨に植える手術は、麻酔をして行いますから、痛みの心配はありません。
インプラント手術は、綿密な計画の下で行いますので、手術時間の概要については事前の診査診断により決定されます。インプラントを植立する場所、本数、その他要因により手術時間が異なりますので、詳しくはご相談ください。
インプラント治療のメリットにはどのようなものがありますか?
インプラント治療のメリットは、下記の点があげられます。
- 歯が1本抜けている場合、従来の治療法では両端の歯を削りブリッジという方法が取られていました。しかし、インプラントなら抜けた部分のみにインプラントを行うことができるので、他の歯を削る必要はありません。
- たくさんの歯が抜けている場合、従来ブリッジなら残っている歯だけで、かむ力を支えなければなりません。このかむ力はとても大きなものなのです。インプラントにすると、本来の歯数にバランスがとれますので、咬合圧(かむ力)による負担が少なくなります。
- 奥歯が抜けている場合、従来の方法では、取りはずしする入れ歯でしたが、インプラントにすると、取りはずさないですむブリッジが入れられますから、しっかりと固定され、安心して食事ができます。
インプラント治療のデメリットにはどのようなものがありますか?
インプラント治療のデメリットは、下記の点があげられます。
- 失った歯を補うブリッジや入れ歯等の治療法に比べ、治療期間が長くなることがあります。
- インプラントの手術が必要になります。
- 失った歯を補うブリッジや入れ歯等の治療法に比べ、治療費用が高いです。
当医院の治療保証

当医院で行った治療は乳歯の治療を除き、全て10年間の保証がついています。10年以内に何か問題が起こった場合、全て無償で対応させていただきます。
ただし、当医院の予防歯科を受け、指導に従い、メンテナンスに定期的に通うことが、保証の条件となっています。この条件を満たさないときには、保証をお断りする場合がありますので、ご了承ください。また、他医院で治療された歯に関しては、当医院での保証の範囲外となります。