小児歯科
小児歯科とは

小児歯科とは、主に就学前から小学校位までのお子様の歯科治療を指します。
お子様の年齢、心理的・身体的・口腔的特徴をふまえ、むし歯の予防・治療、かみ合わせの誘導・育成・治療等を総合的に考慮した治療や指導を行います。
小児歯科の重要性

小児歯科の治療対象は基本的に乳歯ですが、乳歯はいずれ永久歯に生え変わるために抜け落ちる歯です。
だからといって、乳歯の治療は適当でかまわないなどということはありません。
乳歯は永久歯に生え変わるまで、痛みや違和感を生じることなく、しっかり歯として機能していることが重要です。
乳歯が早期に失われてしまうと、永久歯の歯並び・噛み合わせに深刻な問題を引き起こす可能性があります。
また、成長期にしっかりと噛めない状態が続けば、あごの成長・発育に悪影響が出る場合もあります。
子どもの成長と不正咬合の予防

人間の脳の大きさは6歳までに成長を完了し、上あごの骨の横幅の成長も9割がた終了します。そして、6歳になると、乳歯の前歯が抜け始め、永久歯が生えてきます。
歯並びや噛み合わせの異常(不正咬合)は成長期の上あごの骨の発育不良により、乳歯よりも大きい永久歯の生えるスペースが不足することによって起こります。
そのため、上あごの骨の成長時期に、骨格の成長を引き出す治療を行うことで、将来起こり得る不正咬合を予防することができます。
上あごの横幅の成長は6歳までにほぼ成長が終了します。そのため、6歳の時点で上あごの横幅が狭い場合、将来不正咬合が生じる可能性は非常に高いです。
これを避けるためには、6歳時点で上あごの成長が問題ないかを診査し、問題があるのであれば、成長を引き出す治療をする必要があります。
当医院の小児歯科の流れ
1. 初診カウンセリング、口腔内診査・検査

患者様の症状・主訴(お口の中の悩み)、ご要望、ご希望のカウンセリングを行います。
お口の中を拝見し、問題となっている歯と歯肉がどのような症状なのか、他の歯に問題がないかどうか、状況を把握いたします。
レントゲンや口腔内写真等のお口の中の資料を撮らせていただき、診断いたします。
2. 診断カウンセリング

問診表、初診カウンセリング、口腔内診査・検査の内容を元に、診断内容を保護者の方と患者様にご説明いたします。
必要となる治療処置及び予防歯科精密検査、治療方針、治療計画、見積り費用、当医院が推奨する食生活ついてご説明いたします。
むし歯や歯周病、不正咬合の原因は、食生活や生活習慣が大きく係わっています。特に、食事中の糖、甘い糖分(砂糖や異性化糖など)は、むし歯や歯周病を始め肥満、糖尿病、高血圧、心疾患、脳血管障害、アレルギー疾患、うつなど様々な病気を引き起こす原因でもあります。
当医院では、治療の前に、普段の食生活からむし歯の原因である甘い糖分を摂らないようにしていただきます。
普段の生活からむし歯や歯周病、不正咬合の原因を取り除くことで、治療の後も疾患を本質的に予防いたします。当医院では食生活の改善と治療を行って参ります。
3. 予防歯科精密検査

むし歯や歯周病、不正咬合等の疾患はお口の中だけの問題ではなく、全身的な問題の一部として、お口の中に症状が現れるにすぎません。そのため、疾患を治療するだけでは本質的な予防はできません。
疾患が起こった局所的背景のみならず、全身的背景をも含めて問題点をしっかりと認識し、改善してこそ本当の意味での予防ができます。
中学生未満のお子様の治療の場合、予防歯科精密検査はお子様の食生活を管理されている保護者の方にお願いしております。
予防歯科精密検査により、この局所的及び全身的背景を詳しく精査し、改善点を明らかにし、全身的な免疫力改善を促します。
お子様用に血液検査を含まない予防歯科精密検査(ライト)もご用意しております。
予防歯科精密検査の内容
- 生活習慣アンケート
- 一週間食生活アンケート
- 唾液検査
- 血液検査・尿検査
4. 治療

当医院では、むし歯の治療のみならず、成長期のお子様の矯正や成長・発育を考慮しながら、治療を進めてまいります。お子様に行う治療の内容については、保護者の方に説明いたします。不安に思うことや疑問がある場合は、ご遠慮なくご質問ください。
5. メインテナンス

疾患の再発や新しい疾患を予防するため、お口のメインテナンスを行います。
当医院の治療保証

当医院で行った治療は乳歯の治療を除き、全て10年間の保証がついています。10年以内に何か問題が起こった場合、全て無償で対応させていただきます。
ただし、当医院の予防歯科を受け、指導に従い、メンテナンスに定期的に通うことが、保証の条件となっています。
この条件を満たさないときには、保証をお断りする場合がありますので、ご了承ください。
また、他医院で治療された歯に関しては、当医院での保証の範囲外となります。