医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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栄養素の欠乏


日本人女性は鉄欠乏が多いというと、じゃあ鉄を摂れば良いんだといって、鉄のサプリメントを飲む人が多いですね。どのメーカーのサプリメントが良いとか悪いとか、そういう問題じゃなくて、食事から摂るべきと指導すれば、鉄を多く含む食べ物ばかりをたくさん摂ろうとしたりします。レバーが良いからって、毎日レバーばっかり食べるのもまた、問題でしょう。

特定の栄養素、例えば鉄とか亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、またはビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンDなどなど、そういったものをサプリや食事で摂れば良いと考える人が多いですが、それは間違いです。足りない栄養素を取ろうとするのではなく、なぜそういった栄養素が欠乏してしまったのか、その原因となっている今までの食生活の問題に気づくべきなのです。

栄養素は単独で食品に含まれているわけではなく、通常は様々な栄養素があらゆる食品に多かれ少なかれ含まれています。そしてそれらは体の中で協調して働くだけでなく、消化・吸収においても相互に関係しています。ですから特定の栄養素だけをサプリで摂ったとしても、その栄養素がそのまま吸収されるわけではありません。

栄養素という考え方は、栄養学的な考え方であり、栄養学は西洋医学とセットで発展してきました。人間に必要な栄養素がすべて解明しているわけではないこと、栄養素の人体での全ての働きが解明されているわけではないこともまた、決して忘れてはいけません。

世界の僻地に住む先住民族は栄養素のことを考えながら日々の食事を摂っているわけではありません。伝統的な生活の中で蓄積されてきた経験というものが、彼らの生き方を導いてくれているのです。理屈よりも経験、そう考えると特定の栄養素にこだわるという考え方がいかに無意味かに気が付くでしょう。

それでも僕は栄養学的な考え方を紹介することがあります。そうした方が、聞いている人が納得しやすいからです。でも本当に感じてもらいたいのは、自分の体に起こる変化の方であり、行動を変化させるきっかけとして栄養学を利用しているにすぎないのです。


投稿日:2014年7月4日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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