医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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病気の始まり


人間はいつから病気になるようになったのでしょう?それはきっとはるか遠い昔から、って皆さんは思っているかもしれません。実際病気は常に人類に寄り添ってきました。しかし、我々を悩ませている病気の中には、昔は滅多にみられなかったものや、存在しなかったものもあります。

人類も他の野生動物も、感染症の脅威から逃れられることはできません。感染症は生命体の進化にずっと寄り添って来ました。人間は感染症から自分を守るために、免疫機構を進化させてきました。今も昔も、人間が感染症と戦う時に、もっとも頼りになる存在がこの免疫力です。

一方で、ある時からはっきりと起こり始めた病気というものがあります。むし歯は狩猟採集で生活していた時代の人類にはめったにみられません。ところが農耕が始まると、途端に急増するようになります。むし歯がいつから始まったのか、むし歯はなぜ起こるようになったのかを知れば、むし歯を予防する方法もまた見えてきます。

農耕はむし歯を生み出しただけではありません。農耕はまた、ビタミンやミネラルなど、特定の栄養素の欠乏によって起こる、欠乏症を生み出しました。もちろん狩猟採集時代にも、飢餓や餓死といった出来事は起こっていたでしょう。しかし少なくとも、特定の栄養素の欠乏という事態は起こってはいませんでした。

農耕はまた、肥満も生み出しました。狩猟採集時代に肥満はありませんし、狩猟採集で生活している先住民族にもまた、肥満はありません。肥満が無ければ当然、肥満に伴う高血圧、糖尿病、冠状動脈性心疾患、脳血管障害、ガンなどもありません。

肥満が無かったということはまた、農耕開始以前は現代人の多くが悩まされている生活習慣病や慢性疾患のほとんどもまた、存在しなかったという事になります。近年の考古学や人類学、進化生物学の発展によって、これらの事が良く分かってきました。

一方、近年急増している疾患に、アレルギー疾患があります。例えば花粉症は、日本ではこの季節に悩まされている人も多いでしょうが、ここ50年ほどの間に急速に増加した疾患であり、これは世界的に共通の傾向です。例えばアメリカでは、スギ花粉はあまり問題にされませんが、8月になるとブタクサによる花粉症患者が大量に発生します。これもまた、ここ50年ほどの間に急増しています。

病気になったらどう治療すれば良いかを考える前に、なぜ自分は病気になってしまったのか、その原因を知って除去することの方が重要です。そしてその原因を知るために、人類がいつからその病気に悩まされるようになったか、その病気を招いた生活習慣の変化とは何かを知るべきでしょう。


投稿日:2016年6月15日  カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ

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