医療法人社団楡樹会 稲毛エルム歯科クリニック

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非抜歯治療


世にはびこるインチキ歯科治療は数え上げればきりがありませんが、矯正治療は特に期間も費用もかかる治療ですから、インチキ治療に引っかかると大変なことになります。しかしまた、インチキ矯正治療が世にまかり通っていることも事実です。今日はそんなインチキ矯正治療の一つ、非抜歯治療について書きます。

非抜歯矯正とは、ガタガタの歯並びを矯正する時に、抜歯を行わないで矯正治療する方法です。非抜歯そのものがインチキではありません。写真の治療は僕が手掛けたものですが、非抜歯矯正です。

非抜歯治療には、インチキがまかり通っています。非抜歯治療は適応が限られることと、非常に高度な矯正治療技術が必要なことから、よっぽど優れた治療技術を持っていない限り、上手くいかないのです。ところが、実力も無いのに非抜歯をうたい文句にして矯正治療を手掛ける悪い歯医者がいます。そういう歯医者に引っかかると、高額な治療費を取られ、何年も治療に通い続けた挙句に、結局咬み合わせが整わない状態で放置され、泣き寝入りする羽目になります。

矯正治療は治療費を先に払いますが、きれいになるのは何年も後です。それゆえに口から出まかせで治療費を取るサギ歯医者がまかり通るのです。そしてサギに気づいて歯医者を訴えようにも、日本では医者や歯医者が裁判で負けることはまれであり、患者側に非常に不利となっています。

非抜歯治療に引っかかる患者の多くは、最初の矯正専門医での矯正相談で、抜歯治療を勧められた患者です。しかし、僕からみれば、最初の診断こそが正しく、非抜歯なんてどう考えても無理という場合がほとんどです。しかしながら、やはり患者からすれば抜歯はしたくないのが人情です。その患者心に付け込むのが、サギの手口なのです。

そもそも、なぜガタガタの歯並びになるのか、それは、成長期におけるあごの骨の成長不良に原因があります。あごの骨が十分な大きさに成長できなかったために、永久歯が生え揃うスペースが不足して、ガタガタの歯並びとなるのです。

ですから非抜歯治療を行うためには、あごの骨の成長を引き出す治療が必ず必要になります。そしてそういう治療を行うためには、成長の余地がまだ残っている年齢から始めなければなりません。

高校生以降で成長を引き出し、あごの骨を大きくする治療を行うことは、基本的にできません。ですから高校生以降で矯正治療が必要な場合は、まず確実に抜歯治療となります。抜歯が嫌なら早めに矯正専門医に相談し、成長誘導の治療を受けるべきです。その時期に何ら適切な成長誘導を行わず、年齢が進んでから非抜歯で治療したいだなんて、ムシが良すぎます。そこにサギ歯医者は付け込んでくるのです。

非抜歯治療は早め早めの対応と、高度な治療技術の両方があって初めて可能となる治療です。矯正専門でない、保険医療機関なんかで簡単に受けられる治療などでは決してありません。ムシの良い話には必ず裏があるものです。騙されないためには、歯科に対する基本的な知識を持たなければならないでしょう。


投稿日:2018年1月26日  カテゴリー:矯正歯科, 院長ブログ

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