開咬の治療
開咬というのは、奥歯で上下の歯を咬み合わせたときに、前歯が咬み合わない状態を指します。この開咬の治療というのは矯正歯科医泣かせであり、非常に難しいとされる治療の一つです。
特に開咬の治療においては、舌側矯正(歯の裏側に装置を付ける矯正)では困難であり、避けるべきとされています。これは、舌側矯正ではマルチループなどのループを用いた治療や、前歯の部分に顎間ゴムをかけることが困難だからです。
しかし、舌側矯正でも唇側矯正と同じ治療が可能です。開咬の治療もご覧の通り、前歯部の被蓋や咬合接触を与えることもちゃんと出来ます。舌側矯正は唇側矯正に比べ治療期間が長くかかったり、仕上がりが劣るということはありません。
残念ながら、このような高度な治療技術は歯医者であれば誰もが持っているというわけではありません。貴重な時間とお金、労力のかかる矯正治療であればなおのこと、高い技術を持った信頼できる先生を選んでいただきたいです。
投稿日:2014年2月16日 カテゴリー:矯正歯科, 院長ブログ