学校教育
僕たち歯科医師は、歯科大学もしくは大学歯学部を6年間通って卒業したのち、歯科医師国家試験に合格した者だけがなれます。
歯科医師免許を取得すれば、歯科医師として歯科医業に携わることができます。
僕はもう、15年ばかりこの仕事をしてきて、つくづく一般的に考えられていることが間違っているという事を実感してきました。
「むし歯の原因は砂糖であり、歯磨きはむし歯予防に関係ない」というのは、今では僕の代名詞的セリフとなっています。
でも、同業者でそんなこと言う人は、ほぼ皆無です。
それはどうしてでしょう?
実は、大学での教育でむし歯が砂糖によって起こることは教えられています。
いや、厳密には、口腔内にいるむし歯の原因菌が、砂糖から酸を作ることでむし歯になると教えています。
しかし、むし歯の原因菌はプラークの中に住んでいて、だからプラークコントロールが重要、みたいな話になっていきます。
あれ?何か話がすり替わっていない!?
実際プラークコントロールでむし歯を予防できるエビデンスは無く、また砂糖の無い環境で生活している人にむし歯が皆無であるという事実も分かっています。
それなら誰でも「むし歯の予防には、砂糖を止めなさい」となるはずです。
でも、こういったウソに気が付くのに、僕もかなりの年月を要しました。
そして、こういったウソが分かってくるにつれ、歯科の診断や治療法、その根底となる西洋医学の考えそのもののウソも見えてきました。
そうして今では、予防歯科こそが真の人のためになる仕事であると思い定め、活動しています。
そうすると、周りの歯医者と全然言うこと為すこと違っちゃうので、患者さんは戸惑うようです。
僕は正しいことをしているつもりなのですが。
学校教育の仕組みや日本の医療制度、西洋医学というものが、根本から変わることは無いのでしょうし、期待もしていません。
でも、はっきりと言えることは、現状の日本の医療システムで歯科は患者を救わないし、救うためのシステムですらないのです。
投稿日:2012年12月24日 カテゴリー:予防歯科, 院長ブログ